骨粗しょう症を知る

骨粗しょう症とは

骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗しょう症」といいます。
骨粗しょう症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、 くしゃみをした、などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。

骨祖しょう症になって骨折しやすい部位

骨粗しょう症により骨折しやすい部位は、背骨(脊椎椎体)、脚の付け根(大腿骨近位部)、 手首(橈骨:とうこつ)、腕の付け根(上腕骨)です。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。
圧迫骨折が生じても、単なる腰痛として見過ごしていたり、痛みを感じない場合もあります。

骨祖しょう症と健康寿命

健康寿命とは:日常生活に制限のない期間
健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間

平均寿命は延び続けています。しかし、一方で自立した生活をおくることのできる「健康寿命」が、 平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かりました。
これは支援や介護を必要とする期間が、平均で9~12年もあるということです。
長い人生、いつまでも元気でいきいきとした生活を過ごすためには「健康寿命」を延ばすことが必要なのです。
骨は私たちの体や日常の活動を支える大切な器官です。骨粗しょう症を予防し、 骨を健康に保つことは、健康寿命を伸ばすことにもつながるのです。

※平均寿命:厚生労働省「平成25年簡易生命表」
健康寿命:厚生労働省「平成25年簡易生命表」「平成25年人口動態統計」
「平成25年国民生活基礎調査」総務省「平成25年推計人口」より算出

骨の新陳代謝

骨は、常に新しく生まれ変わる臓器です。
古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっています。 これが骨の新陳代謝です。
健康な骨は「骨吸収」古い骨を壊す”破骨細胞”働きと 「骨形成」新しい骨をつくる“骨芽細胞”の働きが 互いに協調してバランスよく働くことによって、骨の構造が緻密に形作られています。
しかし、骨粗しょう症の骨では、骨吸収がどんどん進み骨形成を上回ってしまうため、 骨がスカスカでもろくなってしまうのです。

健康な骨

”破骨細胞”働きと”骨芽細胞”の働きがバランスが取れている。

骨粗しょう症の骨

”破骨細胞”働きに”骨芽細胞”が追いつかない。

バランスが大切!